前のページで説明させていただいた恋愛恐怖症と共に、この結婚恐怖症に悩む人が、今は増えているのではないかと思います。
男女共に晩婚化が進んでいますが、この結婚恐怖症も影響しているのではないかと思います。
戦前の日本においては「お見合い結婚」という形が一般的であり、内気な男性であっても、ある年齢になると結婚しやすい状況が整っていたのではないかと思います。
しかし、戦後、アメリカの政策により、日本古来からの多くの風習がつぶされてきた中で、お見合い制度も今では一般的ではなくなってきたように思います。
そして、このために、内気な男性は、ある年齢になっても結婚する機会を持てず、このことも晩婚化や、結婚恐怖症を増加させている一因になっているのではないかと思います。
ただ、女性の場合は、男性に対する潔癖症や完全主義が原因になって結婚恐怖症に陥っている場合も多いように思います。
父親に対する不潔感がトラウマになり、結婚適齢期になっても男性に対して不潔感を抱き、このため、恋愛に踏み切れない女性も多いように思います。
また、男性に対して求めることが多く完全主義に陥っている場合も結婚まで進めないことが多いように思います。
いずれにしても、この結婚恐怖症も社会不安障害が原因になって起こっている症状ですから、森田療法の学習をしていく中で充分、改善してくるものだと言って良いと思います。